ニクソンショックから学ぶ ~お金の歴史~

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あなたは

ニクソン・ショック

という言葉をご存じでしょうか?

 

ニクソン・ショック」は金融の歴史において非常に重要なできごとです。

 

ニクソンショックとは

 1971年にアメリカのニクソン大統領がドルと金の交換ができなくするなどの政策を宣言した

ニクソン声明」による市場の混乱のことです。

 

これにより

固定相場制から変動相場制へと

移行が為されました。

 

カンタンに言うと

今日の為替レートは1ドル〇円で

昨日より円高とか円安とか

そういうことが意識されるようになったということです。

 

本記事では、ニクソンショックという金融事件の概要について書いていきます。

 

 

ニクソンショックとは

 ニクソンショックとは、すでに述べたように

ドルと金の交換ができなくするなどの政策を宣言した

ニクソン声明」による市場の混乱のこと

です。

 

金とドルが交換できないと何がまずいのか?

まずはじめに第二次世界大戦後は、

ドルを唯一金と交換可能な通貨とした体制(ブレトン・ウッズ体制)

がとられていました。

 

しかし、金と唯一交換できるドルが金と交換できないとなればドルへの信頼が揺らぐことになります。

そのため、ドルで持っておくことに皆が不安を感じて

ドル売りが殺到しました。

 

その結果として固定相場の維持ができなくなってしまったのです。

 

 

↓固定相場制および変動相場制に関する解説記事です。

www.okanetarou.com

ブレトン・ウッズ体制をとっていた理由

ブレトン・ウッズ体制とはすでに述べた通り

ドルを唯一金と交換可能な通貨とした体制

のことです。

 

 

まず、金の価値について。

金には希少性があり、価値があることは誰もが常識として理解できると思います。

 

 みんなが価値を認める金と交換できる→ドルに価値がある

となり

ドルを各国の貿易の決済手段としていました。

 

なぜドルを決済手段としたのかというと

各国間の決済のやり取りを金ではなくドルで行うことでより貿易を円滑にしたかったからです。

さらに言うと

・経済が発展し、貿易量が増えたときに金だと流通量が柔軟に増やせないこと

・この時代には、ドルを公式通貨とするアメリカに金が集まっていたこと

などからこのような体制がとられました。

 

なぜニクソン声明を発表するに至ったのか

どうしてニクソン声明を発表するに至ったのか。

すなわち金とドルの交換を停止することになったのか…

 

1.ベトナム戦争によるアメリカ経済の疲弊

理由の一つ目に、ベトナム戦争によってアメリカ経済が疲弊したからという説明がよくなされます。

この戦争による軍事支出増は一時的に経済を活発化させていたのですが、ベトナム戦争が泥沼化していく中で次第にアメリカ経済が疲弊していったと言われています。

 

2.欧州の経済回復

その一方で第二次世界大戦の主戦場として疲弊していた欧州が徐々に経済の安定性を取り戻していきました。その結果、アメリカから欧州へと金が流出し始めました。

 

これらの要因がニクソン声明の発表に至った理由として考えられています。

 

ニクソンショックの後、どうなったのか

アメリカのワシントンD.C.にあるスミソニアン博物館で合意されたスミソニアン協定によりいったん仕切り直し!

ということで、ドルとの交換レートが新たに定められたのですが、一年半ともたずに主要国は変動相場制に移行することとなりました。

 

 で現在に至るわけですが、為替レートをめぐる問題はくすぶり続けているのが現状です。

 

ニクソンショックの流れまとめ

第二次世界大戦後にブルトン・ウッズ体制の開始

ベトナム戦争などによる米経済の疲弊および欧州の経済回復

→米の金準備不足およびドルの信用不安が発生

→「ニクソン声明」によりドルと金の交換が停止

→ドル売りが殺到し、固定相場の維持が困難化

→固定相場制から変動相場制へ

 

 以上、ニクソンショックのお話でした。

 

そしてこのニクソンショックから

さらにさまざまな金融事件が発生していきます。

それらも順次記事にしていきたいと思います。

 

お付き合いいただきありがとうございました。